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この場所の物語
ため池の水面が、田んぼの向こうでひかっている。印南野台地のうえに、そういう風景がいくつも重なっているんですよね。加古大池や天満大池は、ただの水の貯まり場じゃなくて、ここで米をつくるために、ずっと昔からひとが手をかけてきた場所で、その積み重なりが、いまの田園の静けさになっている気がします。
万葉集に歌枕として詠まれた土地が、いなみ野メロンや山田錦をつくる農地として、いまもちゃんと動いているのが、ちょっとおもしろいんですよ。古いことと、ふだんの暮らしが、べつべつじゃなくて、ひとつながりになっている。
播州葡萄園歴史の館にいくと、明治のころにここでワイナリーがあったことがわかって、それもまた、この台地のうえで試みられた、ひとつの「水との格闘」だったんだなあ、と思います。阪神地域のベッドタウンとして家が建ちならぶいまも、その土台にあるのは、ため池と水田と、台地の穏やかな傾きで、それはどこから来てもすこし、発見になる場所だと思うんです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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この場所の中身
この地に重なるもの
- 播州葡萄園跡
文化財