image · pastoral × balanced (proxy)
この場所の物語
玖珠盆地を見下ろすと、メサと呼ばれるテーブル状の山々が、いくつもぐるりと取り囲んでいるんですよね。伐株山や万年山がそこにあるのは、ふだんの暮らしの背景としてはすこし、ゆたかすぎるくらいで、朝に窓を開けるたびに、あ、今日もちゃんとある、と思えるんだなあ。
豊後森駅の木造の駅舎は、1929年の開業からずっとここにあって、機関庫の石積みとともに、鉄道が生きていた時代の空気をそのまま持ち続けているんです。北山田駅の駅舎の中にはギャラリーとコミュニティスペースがあって、小さな駅がちゃんと今の暮らしとつながっているのが、いいんですよね。
童話作家・久留島武彦の記念館には関連資料が数多く残されていて、この土地が「語ること」をたいせつにしてきた場所だということが、じわっと伝わってくるんです。吉四六漬という特産品の名前にも、どこかおかしみがあって、そういう温かみが、この山里の素の表情なんだと思います。西椎屋の滝の水音を聞きながら、PCを閉じて散歩するような午後が、ここではごく自然に訪れる。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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