丹那牛乳のことを、ここへ来るまで知らなかったんですよね。丹那盆地の酪農地帯で、牧草の匂いと一緒に育ってきたブランドで、1955年から続いているんです。函南という町は、そういうふうに、ふだんの暮らしの中にひっそりと長い時間が積み重なっている場所なんだなあ、と感じます。
畑毛温泉の田園の中に湯があって、ラドン含有の単純温泉が、静かな時間を手渡してくれるんです。PCを閉じて、ぬるめの湯につかって、富士山の稜線を窓越しに眺める、そういうふだんの時間の使い方が、ここではごく自然にできるんですよね。函南駅から東京まで直線距離でおよそ100キロ、通勤圏内でもあるから、週に何日かだけ都心へ出るような暮らし方とも、うまく折り合いがつきそうです。
月光天文台のプラネタリウムや、7〜8世紀の横穴墓群である柏谷横穴群、1930年の北伊豆地震の断層のずれを地下で観察できる丹那断層公園と、土地の下にも上にも、見ておきたいものがある。函南西瓜や養殖鮎、猫おどりという創作ダンスまで、この町は思いのほかいろんな顔を持っていて、それがぜんぶ素朴な農村の景色の中に収まっているのが、ちょっとおもしろいんです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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この地に重なるもの
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距離は役所からの直線距離です。各館のサイトは2026年9月に確かめています。位置の一部 © OpenStreetMap contributors
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