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この場所の物語
那珂川沿いの丘陵に、古墳と横穴墓がいくつも眠っているんですよね。奈良・平安の官衙跡まで重なっているから、ふだん散歩しながら、気づけば千年単位の時間のそばに立っていたりする。
那珂川町馬頭広重美術館は、隈研吾が設計した建物で、歌川広重の肉筆画を含む膨大なコレクションを持っている。その空間でゆっくりすごす午後は、なんというか、ちょっとした贅沢なんです。
馬頭温泉郷に湯があって、川ではホンモロコや鮎と向き合う水産業が根づいていて、小砂地区では幕末に発見された陶土で小砂焼が今も作られている。この土地では、暮らしの素材が、どれもすこし古い時間とつながっているんです。道の駅ばとうで地元産品をひとつ手に取るだけで、そのことがじんわりわかる。
「日本で最も美しい村」連合に加盟した小砂地区を持つこの町は、観光地として整えられすぎていないぶん、ふだんの手触りがそのまま残っていて、それがいいなあと思うんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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