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Kai, Yamanashi

municipality

image · pastoral × balanced (proxy)
Yamanashi / Kai
A reading of this place

釜無川の左岸に沿って、甲府盆地の平野部が静かに広がる。水田と畑の間を国道20号が走り、JRの駅を降りると、甲府市のベッドタウンとして整備された街並みが目に入る。それが甲斐市の日常の顔だ。しかしその表面の下には、信玄堤の築堤に象徴される古い水利開発の歴史と、北山筋の林業が育んだ山の暮らしが、今もかすかに息づいている。

農産物の棚に目を向けると、やはたいもや赤坂とまとが並ぶ。桑の実ジャムや甲斐の桑茶は、かつて養蚕が盛んだった土地の記憶をかたちにしたものだ。甲州ワインビーフという名も、この地域のワイン産業との結びつきを示している。北部の丘陵地帯へ向かえば、茅ヶ岳が稜線を見せる。標高は高くないが、その山頂からは南アルプスの稜線が開け、深田久弥がこよなく愛した景観が今も残る。深田記念公園では、毎年4月に深田祭が開かれ、登山者や地元の人々が集まる。

御幸祭や大久保太太神楽といった祭事は、派手な演出とは無縁の、地域の共同体が長年かけて守ってきた行事だ。光照寺薬師堂のような文化財も、観光地として整備されているわけではなく、集落の日常のそばに静かに立っている。甲斐市は、通過される場所ではなく、盆地の農と山の両方を地続きに感じられる場所として、その輪郭をゆっくりと示している。

Inside this place

What converges here

文化財 1
  • 光照寺薬師堂 Important Cultural Property (Architecture)
自然公園 1
  • 秩父多摩甲斐 National Park
1
  • Mount Kayagatake
文化財 自然公園