ONSEN
山形県
赤湯温泉
Akayu Onsen
温泉
盆地のまんなかに、ふだん着のまま浸かれる湯がぽつぽつと点在しているんです。赤湯温泉は、かつて米沢藩の湯治場として使われていた場所で、藩主のための「箱湯」があったり、上杉鷹山が身体を休めに来たりと、湯がそのまま暮らしの一部だった時間が長いんですよ。
いまも赤湯元湯や烏帽子の湯といった共同浴場がまちのなかに残っていて、地元のひとがちょっと歩いて、ちょっと浸かって帰る、その繰り返しがそのまま温泉街のリズムになっているんだなあ。長く泊まるなら、この「繰り返し」のなかに自分を置いてみるのがいいんです。
十四軒ほどの旅館があって、新幹線の駅も近いから、どこかに拠点をつくって行ったり来たりする暮らしとも相性がいい。訪日の旅人にとっては、観光地として整えられすぎていないところが、かえってこの土地の素の表情を見せてくれるはずなんです。
湯こっとという新しい日帰り施設もできて、古い共同浴場の文化がすこしかたちを変えながら続いている。そのふしぎなやわらかさが、赤湯という名前のなかにある気がするんですよ。
ONSEN
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