ONSEN 山形県
銀山温泉
Ginzan Onsen
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温泉

石畳のうえにガス灯がぽつぽつと灯ると、銀山川の水面にその光がゆらゆら揺れるんです。ここはもともと銀を掘っていた山奥の谷間で、鉱山が静かになったあと、湯治の場所としてすこしずつ育ってきたんですね。大正から昭和のはじめにかけて建てられた木造の旅館が川の両岸にならんでいて、能登屋旅館のバルコニーなんかを見上げると、時間がふしぎにたわんで感じられるんだなあ。

浸かるなら、隈研吾が手を入れたしろがね湯という共同浴場があって、谷の空気ごとからだに入ってくるような湯なんです。ただ、歩ける範囲はとてもちいさくて、ふだんの暮らしの拠点にするにはすこし不便かもしれません。長く泊まるというよりは、短い滞在のなかで濃い時間を味わう場所なんですね。

訪日の旅人にとっては、羽州街道からずいぶん奥に入ったこの谷だけにしかない景色が、そのまま日本の記憶になるんだと思います。

基本情報
所在山形県

山形県尾花沢市の山奥にある温泉。かつての野辺沢銀山の鉱夫により慶長~寛永年間に発見され、銀採掘衰退後は湯治場として発展。1983年のNHK『おしん』放映で全国的に知られるようになった。

地図
歴史
野辺沢銀山, 慶長, 寛永, 康正年間, 1689年閉山, 1913年大洪水, 1925年能登屋旅館建築, 1968年国民保養温泉地指定, 1983年おしん放映, 1986年家並保存条例, 1995年やまがた景観デザイン賞受賞
アクセス
羽州街道から山奥へ10km以上
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