温泉
この場所の物語
岩のあいだから、ぷつぷつと泡を立てながら湧いてくる湯がある。姫島の東北部、拍子水温泉の源泉はそういう湯なんです。炭酸をたっぷり含んでいて、肌にすこしざらっとした感触がある。比売語曽神がお歯黒を落とすために手を叩いたら湧き出た、という伝説が由来で、姫島七不思議のひとつに数えられているんだなあ。
島に渡ってきた訪日客にとっては、神話がそのまま地面から湧いている、というふしぎな体験になるはずです。姫島村健康管理センターで浸かれる湯は、高血圧や皮膚病への効能があるとされていて、長く島に滞在する人には体の拠りどころになるんです。
港からすこし離れていて、自転車で島を走って、歩いて辿り着く道のりが、この湯の時間をつくっているような気がする。島の日常の速度で動いてみると、源泉の泡がうれしく感じられるんですよ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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