ONSEN 鹿児島県
指宿温泉
Ibusuki Onsen
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温泉

砂のなかに横たわると、じんわりと地面のほうから熱がのぼってくるんです。指宿の湯は、空から降った雨と海の水が地の底で出会い、火山の力で温められてから浜辺へしみ出してくる。ふしぎなことに、ここでは「浸かる」のではなく「埋まる」ことで湯を受けとるんですよね。

元禄の頃からひとはこの砂の熱に身をゆだねていたというから、ずいぶん長いつきあいなんだなあ。かつて島津義久が使ったという殿様湯のことを思うと、この土地の温もりはいつの時代もだれかの体をほどいてきたんだと感じます。摺ヶ浜のあたりを歩くと、大きな宿がならぶ通りにはどこか昭和の観光地のにぎやかさが残っていて、静かに暮らす場所というよりは、ひとが集まってくる場所の空気があるんです。

泊まるなら、その賑わいごと受けいれるくらいの気持ちがちょうどいい。多拠点の暮らしの拠点にするにはすこし華やかすぎるかもしれないけれど、海外から来たひとには「砂に埋まって温泉に入る」という体験そのものが、ことばを超えてからだに届くものになるんです。

基本情報
所在鹿児島県

鹿児島県指宿市東部にある摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉などからなる温泉群。年間285万人が訪れる県内有数の観光地で、1960年代のハネムーンブームでは「東洋のハワイ」と呼ばれ賑わった。

地図
歴史
江戸時代の湿原, 三国名勝図会, 大正期の温泉開発, 1957年新温泉地層発見, 昭和の観光地化, 島津義久殿様湯, 砂むし元禄年間起源
アクセス
JR指宿枕崎線で鹿児島中央駅から約1時間。鹿児島空港から直行バスで約1時間35分。九州自動車道鹿児島ICから指宿スカイライン経由。
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