ONSEN 福島県
いわき湯本温泉
Iwaki Yumoto Onsen
TIER2
温泉

駅を降りると、ほんのり硫黄のにおいが鼻をかすめるんです。いわき湯本温泉というのは、そのまちの空気ごと湯に浸かっているような場所なんだなあ。傷ついた鶴がこの湯で身を癒したという古い言い伝えがあって、それがずっと語り継がれているのも、湯そのものが持つやさしさと関係しているんでしょうね。

炭鉱の時代に湯が止まってしまい、それでも戦後ふたたび湧き出してきたというふしぎな来歴を持っていて、まちの人たちはその「帰ってきた湯」とともに暮らしを立て直してきたんです。さはこの湯でふだん着のまま浸かる地元の人を見ていると、ここでの時間の流れかたがすこし分かる気がします。

長く泊まるなら、温泉通りを歩いて、磐城郡温泉神社まで足をのばすくらいの速度がちょうどいい。生活の拠点として考えると、駅前に湯があるというのは、ちょっとずるいくらいの立地なんですよ。海の向こうから来た人には、千三百年ものあいだ同じ場所から湧きつづけるという、その時間のぶあつさをそのまま手渡したいなあと思うんです。

基本情報
所在福島県

福島県いわき市にある1300年以上の歴史を持つ温泉。奈良時代の開湯から「日本三古泉」として知られ、江戸時代は陸前浜街道の宿場として栄えた。明治の炭鉱開発で一度湧出が止まったが、戦後復活し、現在は観光地として発展している。

地図
歴史
奈良時代開湯, 丹頂鶴伝説, 佐波古, 日本三古泉, 平安時代, 湯本地名, 鎌倉時代三箱の湯, 江戸時代宿場, 常磐炭田, 1942年復活
アクセス
湯本駅前が中心。陸前浜街道の宿場として歴史的交通要衝
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