ONSEN
北海道
川湯温泉
Kawayu Onsen
温泉
湯けむりの向こうに、硫黄のにおいがふわっと届いてくるんです。川湯温泉は、温泉街のまんなかを熱い川がほんとうに流れていて、その川そのものが温泉だという、ちょっとふしぎな場所なんですよ。強い酸性の硫黄泉が、源泉かけ流しでそのまま届く。
浸かると、からだの芯がじんわりほどけていく感じがして、ああ、これは長く泊まるための湯なんだなあと気づくんです。かつてロシア風の建築で宿がはじまった土地には、いまも静かな湯治場の時間が残っていて、ふだんの暮らしのリズムをそのまま持ち込めるんです。
歩いていくと大鵬相撲記念館があったり、エコミュージアムセンターがあったり、すこしずつ寄り道ができる。観光地のにぎやかさとはちがう、生活拠点としての落ち着きがここにはあるんですよ。海の向こうからやってきた人にとっては、街を流れる温泉川という光景そのものが、日本のどこにもない固有の体験になるんだと思います。
静けさのなかに、湯と暮らしがとけあっている場所なんです。
ONSEN
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