ONSEN 北海道
登別温泉
Noboribetsu Onsen
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温泉

湯の気配が、街に着くまえから漂ってくるんです。谷あいの道をバスで進んでいくと、硫黄のにおいがすこしずつ濃くなって、からだのほうが先に「温泉だ」と気づくんですよ。地獄谷から湧き出す湯は、ひとつの場所なのにいくつもの泉質がまじりあっていて、浸かるたびに肌ざわりがちがう。

それがふしぎでたのしいんだなあ。アイヌの人たちが薬湯として使っていた時代から、最上徳内が書きとめた江戸の頃、そして第一滝本館が開かれた明治へと、湯をめぐる時間はずいぶん長く重なっています。極楽通りを歩くと、観光の街らしいにぎやかさがあって、静かにこもる場所というよりは、湯と人の熱がいっしょに渦を巻いているような空気なんです。

長く泊まるなら、日ごとに泉質をかえて浸かる暮らしがふだんになる。多拠点の拠点にするには、すこしにぎやかすぎるかもしれません。けれど海の向こうから来た人にとっては、谷まるごとが湯でできているような風景は、ほかではなかなか出会えないものなんですよ。

基本情報
所在北海道

北海道登別市にある日本有数の温泉地。江戸時代から知られ、明治時代の開発以来、「にっぽんの温泉100選」で毎年上位にランクインする保養地・観光地として発展。

地図
歴史
アイヌの薬湯利用, 江戸時代の最上徳内による記録, 1858年湯治止宿小屋設置, 1888年第一滝本館開業, 1905年日露戦争傷病兵保養地指定, 1915年馬車鉄道開通, 1925年路面電車運転
アクセス
登別駅から北海道道2号洞爺湖登別線・道350号倶多楽湖公園線で約6km、道南バス登別温泉ターミナルがある。
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