ONSEN 長野県
野沢温泉
Nozawa Onsen
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温泉

坂をのぼると、もうもうと湯気が立ちのぼっている場所にたどり着くんです。麻釜と呼ばれるそこでは、ほとんど沸騰するほどの湯が地面から絶えず湧いていて、地元のひとがふだんの暮らしのなかで野菜をゆでたりしている。温泉が「観るもの」ではなく「使うもの」として、まだちゃんと生きているんだなあ。

大湯をはじめとする共同浴場が集落のあちこちに散らばっていて、狭くねじれた坂道を歩くたびに、ちがう湯の匂いとすれ違うんです。奈良の時代にまでさかのぼるという硫黄の湯は、肌にすこしぴりっとくる強さがあって、浸かると体の芯がじんわりほどけていく。

長く泊まるには生活の便がすこし足りない部分もあるけれど、そのぶん村の時間はゆっくり流れています。多拠点の拠点というより、ときどき帰ってきたくなる場所、というほうが近いかもしれません。訪日のひとにとっては、冬の雪と湯が重なる体験がほかではなかなか得られないもので、だからこそ遠くから何度も来るひとがいるんですよね。

基本情報
所在長野県

長野県北部の下高井郡にある硫黄泉。約100万年前の毛無山の麓に広がり、13軒の共同浴場が特徴。江戸時代から湯治場として知られ、冬季はスキーと温泉を組み合わせた観光地として発展している。

地図
歴史
奈良時代行基発見, 鎌倉時代三御湯, 江戸時代飯山藩湯治場
アクセス
下高井郡野沢温泉村。具体的な駅名・道路情報は記事に記載なし
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