温泉
この場所の物語
干俣川のせせらぎが、静かにそこにあります。奥嬬恋温泉は、群馬県の高原台地にぽつんとある、1軒宿だけの温泉地なんです。ふるさとの宿 干川旅館は、もとは農産物の買い付け業者たちが泊まる民宿だったといいますから、もともと「ふだんの暮らし」のための場所だったんだなあ。
地下1050メートルから掘り当てたナトリウムカルシウムの湯に浸かっていると、この土地が越冬の場所でもあったことを、からだがすこし知るような気がします。長期滞在する人にとっては、その静けさがちょうどいい余白になるはずです。多拠点生活の拠点としてみると、1軒宿というのは、かえってすがすがしい。
訪日客には、観光地化されていない日本の高原の素の表情を、ほんとうに歩いて感じてもらえるところです。湯の歴史はまだあたらしい。でも、土地の時間はずっとながい。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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