温泉
この場所の物語
囲炉裏の煙のにおいがする、という感じ、わかりますか。大長谷温泉は、そういう場所なんです。白木峰の山麓にひっそりとある「白木峰山麓交流施設」で、源泉かけ流しのアルカリ性の湯に浸かると、体がすこしずつほどけていくのがわかります。
2005年に開館した、まだ新しいようで、でもどこか古くなじんだような施設です。浸かって、休憩室で寝転んで、また浸かる。そういうふつうの時間の使いかたが、ここではいちばんしっくりくるんだなあ。生活拠点として考えるなら、日々の疲れをゆっくり抜く場所として、こんなに静かな湯があるのはうれしいことです。
訪日客にとっては、観光地化されていない、素のままの山里の湯治場という体験は、なかなか出会えないものだと思います。バスの終点まで来て、歩いて、浸かる。その手順そのものが、旅の中身になるんです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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