ONSEN 岐阜県
新穂高温泉
Shin-Hotaka Onsen
奥飛騨温泉郷
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温泉

谷底から湯気がのぼるのを見て、ここは山が息をしている場所なんだなあ、とおもうんです。新穂高温泉は、蒲田川沿いに新穂高、蒲田、中尾と三つの地区がすこしずつ離れて点在していて、それぞれに湯の表情がちがうんですよ。寸志で浸かれる「新穂高の湯」は川のすぐそばにあって、空と湯けむりの境目がわからなくなるような、ふしぎなおおらかさがあります。

戦国のころから湧いていたという伝承が残っていて、井上靖が『氷壁』に書いた山の厳しさと、ここの湯のやわらかさは、ひとつの土地の裏表なんだろうとおもいます。泊まって朝を迎えると、山の気配がふだんの時間感覚をそっと書きかえてくれるんです。

長く滞在するなら、歩くたびにちがう地区の湯をめぐる日々がそのまま暮らしになります。多拠点の拠点としては、高山からバスで揺られる距離がちょうどよい「切り離され感」をくれる。訪日の方には、ロープウェイで一気にのぼる山岳の迫力と、谷に降りてからの静かな湯が、ひと続きの体験として残るはずです。

基本情報
所在岐阜県
温泉郷奥飛騨温泉郷

岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷にある温泉地。新穂高、蒲田、中尾の3地区に分かれ、北アルプス登山の主要基地として知られる。戦国時代の開湯伝承から、戦後の登山ブームで発展した歴史を持つ。

地図
歴史
戦国時代開湯伝承, 武田信玄, 井上靖『氷壁』, 中崎山荘, ツムラ入浴剤モデル, 戦後登山ブーム, 国民保養温泉地指定
アクセス
高山駅より濃飛バス約90分、松本駅よりアルピコ交通バス約120分。中部縦貫道高山ICより車で約70分。夜行バス「あるぺん号」で東京から直通。
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