温泉
この場所の物語
自転車を停めて、ふっと息をつく場所がここにあるんです。瀬戸内海に浮かぶ大三島、しまなみ海道のちょうど真ん中あたりに、多々羅温泉はひっそり湧いています。ラドンをふくんだ冷鉱泉で、浸かるというより、からだの奥でなにかが静かにはたらいているような、ふしぎな湯なんですよ。
道の駅多々羅しまなみ公園を起点に、サイクリストたちが年間に5万人も立ち寄っていたというのも、うなずけます。2018年の西日本豪雨で「しまなみの湯多々羅温泉」は被災してしまいましたが、多々羅スポーツ公園の「三島の湯」が、その場所の時間をつないでいるんです。
長く島に居るひとには、ふだんの疲れをほぐす生活の湯として使えるし、訪日客にとっては、橋と海と湯が同じ風景のなかにある、ここにしかない体験になるんだろうなあ。歩くより走るより、ときどき立ち止まることを、この島は教えてくれるんです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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