ONSEN 鳥取県
東郷温泉
Togo Onsen
TIER2
温泉

湖の水面から、すこしだけ湯気が立ちのぼる。それが東郷温泉のいちばんの自己紹介なんですよ。湖底からお湯が湧いているから、水と湯のさかいめがあいまいで、ふしぎな景色がそこにあるんです。江戸の中ごろに温泉が拓かれてから、この湖畔にはずっと人が浸かりにきていた。

明治に開かれた養生館は、志賀直哉の文章にも顔を出すような、ふだん着の宿なんだなあ。山陰本線の松崎駅から歩ける距離に湯があるというのは、暮らしの延長で温泉に通えるということで、長く滞在するひとにはそのちかさがうれしいんです。

多拠点で暮らす人が「ここにしばらくいようかな」と思える静けさが、町全体にただよっている。かつてたくさんの人が訪れていた時代の建物や通りがそのまま残っていて、時間がゆっくり積もったような空気がある。はじめて日本に来た人には、燕趙園という大きな中国庭園がとなりにあるのもちょっとおもしろい取り合わせに映るはずです。

湖のほとりを歩いて、湯に浸かって、また歩く。それだけのことが気持ちいい場所なんです。

基本情報
所在鳥取県

鳥取県東伯郡湯梨浜町にある東郷湖畔の温泉地。昭和初期には鳥取県内第二の集客力を持つ温泉地で、1970年代半ばには毎年35万人以上が訪れていたが、近年は入湯客が減少している。

地図
歴史
1749年の温泉開発, 1872年龍湯島浴槽開設, 1884年養生館旅館化, 明治5年開湯, 山陰本線開通, 松崎駅開業, 大正初期掘削ブーム, 昭和初期第二の温泉地
アクセス
松崎駅近隣。山陰本線で接続。
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