ONSEN 北海道
十勝川温泉
Tokachigawa Onsen
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温泉

湯の色が、すこし琥珀がかっているんです。それは数百万年という時間をかけて泥炭が変わった亜炭の層から届くもので、植物たちのいのちが溶けた湯、と言ってもいいのかもしれない。十勝川温泉のモール泉は、アイヌの人たちが「薬の湯」と呼んでいたという伝承が残っていて、その呼び名のやわらかさが、ここの空気にそのまま漂っているんだなあ。

十勝川の河畔を歩くと、越冬のハクチョウが静かに降りてくるアクアパークがあって、ふだんの時間がゆっくり流れている感じがするんです。道の駅ガーデンスパ十勝川温泉にはスパやマルシェがまとまっていて、泊まるだけでなく暮らしのリズムをつくりやすい場所になっている。

長く滞在してみると、観光地というより生活の拠点として肌になじむちょうどよさがあるんですよ。訪日の旅人にとっては、鉱物ではなく植物が湯をつくったというふしぎが、ほかの温泉地にはない手触りになるはずです。浸かるたびに、地下深くの時間がからだにしみてくるような、そういう湯なんです。

基本情報
所在北海道

北海道河東郡音更町の十勝川沿いに位置する温泉地。数百万年前の泥炭が変化した亜炭層から湧き出すモール温泉で、植物性有機物を多く含む弱アルカリ性の温泉が特徴。

地図
歴史
1874年温泉記録, 明治期の和人による温泉開発, 1928年ボーリング成功, 十勝川温泉命名1933年, 1988年十勝中央大橋開通, 1993年温泉集中管理事業開始, 2004年北海道遺産選定, 2008年地域団体商標登録, モール温泉の泥炭由来, アイヌの薬の湯伝承
アクセス
北海道道73号帯広浦幌線沿い。1988年十勝中央大橋開通により帯広からのアクセス向上。
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