温泉
この場所の物語
水の音が、まず体に届くんです。四十八段の滝が連なる名勝のすぐそばに、この湯はある。弱アルカリ性のやわらかいお湯に浸かりながら、清流の気配をずっと感じていられる、そういう場所なんだなあ。しぶきの湯 遊湯館は日帰りの施設だから、泊まる拠点は周辺に求めることになるけれど、飛騨高山の山里を生活の足がかりにするなら、こういう湯にふらっと立ち寄れる距離感はうれしいですよね。
高山ICから車でしばらく走る道のりも、ちょっと日常から遠ざかるための助走みたいで、悪くない。訪日客にとっては、観光地化されすぎていない滝と湯の組み合わせが、日本の山里の素の時間を教えてくれるんです。歩いて滝を眺めて、湯に浸かって、また静かになる。
それだけのことが、ふしぎとずっと心に残る。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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