ONSEN
岐阜県
割石温泉
Wariishi Onsen
温泉
ボーリングの先端が地下深くまで届いたとき、硫黄の湯がじぶんから噴き出してきたんだそうです。鉱脈をさがしていたら、温泉が見つかった。ふしぎな出会いというのは、こういうことなんだなあ。飛騨市神岡町の割石温泉は、断層帯のまうえに源泉があって、地震があると湯の量や温度がふわっと変わるんです。
岐阜大学がその揺らぎをずっと計測しているというから、ここの湯は地球の寝息みたいなものを伝えてくれるんですね。老人福祉センターとして開かれた建物には、図書室や食堂や休憩室があって、浸かったあとにすこし本を読んだり、ごはんを食べたりできる。
ふだんの暮らしの延長に湯がある、という感じがいいんです。長く滞在するなら、この「公民館のなかに温泉がある」という距離感がじつはありがたい。多拠点で暮らすひとにも、歩いてバス停まで行けるちいさな生活圏がそのまま残っています。
訪日の旅人には、観光地ではないからこそ出会える、日本の町の体温みたいな場所なんですよ。
ONSEN
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