温泉
この場所の物語
肌にふれた瞬間、ああ、やわらかいな、と思うんです。アルカリ性の単純温泉というのは、成分がおだやかなぶん、湯そのものの手ざわりがそのまま伝わってくる。淀江ゆめ温泉の湯は34℃と少し低めで、じんわりと浸かるのにちょうどいいんですよ。
伯耆古代の丘公園のなかに白凰の里はあって、まわりに余分なものがすくない。長く滞在する人には、この「あいだの時間」がありがたくなるんだなあ。生活拠点として考えるなら、JR山陰本線の淀江駅からほど近い距離感が、ふだんの暮らしにすっとなじんでくれそうです。
温泉水を持ち帰れるというのも、日常に湯を引き込めるような、ちょっとうれしい仕組みですよね。訪日客にとっては、にぎやかな観光地とはちがう、素のままの山陰の時間が感じられる場所だと思うんです。1999年に生まれた、まだ新しい湯の記憶が、公園の静けさにしずかに溶けています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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