ONSEN 鹿児島県
湯之元温泉
Yunomoto Onsen
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温泉

国道沿いの街並みにふっと湯の気配がまじる、そういう場所なんです。湯之元温泉は市街地のなかに溶け込むようにして残っている湯治場で、硫黄をすこし含んだ単純泉が四つの泉源から静かに湧いています。薩摩藩が直轄で守ってきた湯で、かつては身分によって浸かる湯が分けられていたというから、ふしぎな重みがあるんだなあ。

「打込湯」と呼ばれる昔ながらの湯治の作法が残っていて、からだをゆっくり預けるための時間がここにはふだんの顔をして流れているんです。長く泊まるなら、ハマオカポケットパークの日替わりカフェに顔を出すような暮らしの輪郭が見えてきます。

多拠点の拠点として考えると、街の機能がそばにある安心感と、湯治場特有の静けさがちょうどいい塩梅で同居しているんですよ。訪日の旅人にとっては、薩摩焼の窯元がすぐそばにあって、湯と手仕事がひとつの土地で重なっている景色がこの場所だけのものだと思います。

梅月堂の湯之元せんべいをかじりながら歩くと、ああ、ここは観光地になりきらないまま続いてきた町なんだ、とわかるんです。

基本情報
所在鹿児島県

鹿児島県日置市にある中薩地方有数の温泉。単純温泉で硫黄成分を含み、江戸時代から薩摩藩の直轄で運営されてきた歴史を持つ。地元の薩摩焼と共存する湯治場である。

地図
歴史
天正元年(1583年)の湯治記録, 寛永17年(1640年)発見, 薩摩藩直轄運営, 御前湯, 地頭湯, 身分制による湯の使い分け
アクセス
国道3号沿い。鉄道アクセスの詳細は記事に記載なし。
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