魚介の料理
北海道 森町
いかめし
さちとあじ · FOOD & DRINK
米を詰めた小ぶりの烏賊を醤油の汁で煮る。駅で売る弁当として広まった。
この場所の物語
米が足りないから、烏賊のほうに米を詰めました。その順序のほうが、この食べものの芯にあるんですよね。始まりは1941年、北海道の森町の店です。戦時中で米が足りなかったので、少ない米で腹を満たす方法を考えて、当時よく獲れていたするめ烏賊の胴を使いました。初代の妻が思いついたと伝わります。
小ぶりの烏賊の胴に生米を詰めて、口を楊枝で留め、醤油の汁で煮ます。煮ているあいだに米が膨らんで、烏賊が締まる。切ってみると、輪の中にぎっしり飯が詰まっているんですよ。楊枝1本で口を留めるところまで、いまも当時のままです。
烏賊は米を包む器で、同時に、おかずでもあります。いまは駅弁の大会で、何度も一位を取ってきました。東京の百貨店の大会では、2019年までに51回、売り上げの一位になっています。米の足りない時代のやり方が、いまも売れ続けているわけです。足りないほうから考えた形でした。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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