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この場所の物語
仲田港にフェリーが着くと、ハブのいない島の空気が、すこしゆるんで感じられるんです。伊是名島は、第二尚氏の始祖・尚円王が生まれたところで、王府直轄領だった時代の気配が、御嶽や玉御殿のまわりに、ふだんの景色として残っているんですよね。観光地というよりは、暮らしのなかに歴史が溶けている、そんなぐあいの島です。
大野山に登れば、平らな島ぜんたいと、海ギタラの岩礁が見渡せる。降神島やアカラ御嶽のように、神様の降りた場所と伝わる土地が、いまもしずかに祀られているのが、すこしふしぎでいいなあと思うんです。伊是名貝塚や具志川島遺跡群のように、ずっと昔の人の暮らしの跡も、ふつうに島の地面に重なっている。
那覇から船を乗り継いで半日ほどかかる距離は、しばらく滞在するつもりで来る人には、ちょうどいい遠さかもしれません。農業と漁業のリズムが日々の背骨になっていて、尚円王生誕祭のような行事が、年のうちにそっと挟まる。離島ではあるけれど、暮らしの輪郭がはっきり見える島なんです。
伊是名島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 玉御殿
- 玉御殿
- 伊是名島
文化財
離島