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この場所の物語
片島港から定期船で一時間ほど、太平洋にぽつんと浮かぶ沖の島には、花崗岩の妹背山が真ん中にそびえているんです。海岸はほとんど断崖で、人の住む場所は石垣と石段で組まれた五つの集落だけ。透明度の高い海に囲まれて、キビナゴや岩海苔がふだんの食卓に並ぶ、そういう暮らしの場所なんですよ。
白亜層が削られてできた七ツ洞は、カヌーで通り抜けられる海食洞で、うどの浜の砂浜は四国でもいちはやく海開きを迎える。磯釣りの渡船に乗ってムロバエやノコバエへ出ていく人もいれば、ダイビングで海の底をのぞきにくる人もいる。鎌倉の頃の開拓伝説や妹兄島の話が、いまの漁業や民宿のいとなみとひとつづきになっているのが、ちょっとふしぎでいいんですよね。
定期船は一日に二便だけ。だからこそ、ラッカセイやサツマイモを育てる谷川沿いの畑や、夕方の石段に腰かける時間が、ふだんよりずっとはっきり感じられるんだと思います。
沖の島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 足摺宇和海
- 沖の島
自然公園
離島