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この場所の物語
漁船のエンジン音と、潮の匂い。瀬戸内海の播磨灘に小さく浮かぶ坊勢島は、兵庫屈指の漁獲高を支える漁師の島で、奈座港のあたりには網や発泡箱が積まれて、ふだんの仕事の気配がそのまま続いているんですよね。姫路港から坊勢汽船で渡る一時間ほどの距離が、ちょうどいい遠さなんです。家島本島とはまた違う、ぎゅっと密集した家並みの感じ。
坊勢寺跡は家島十景のひとつに数えられていて、覚円という比叡山の高僧が流された土地だという話が、坊勢法師の名とともに残っている。恵美酒神社や弁天島の名前を地図で追っていくと、漁業と信仰がとても近い場所にあるのだなあ、と気づくんです。
長く滞在するなら坊勢コミュニティバスで島をぐるりと回ってみたり、平日と週末で港の表情の違いを見比べたり。多拠点のひとつとして通うには、姫路港から一日十二便というリズムが暮らしに馴染みやすい。遠くから来た人には、家島網手港からの渡船七分という近さも、島と島のあいだの感覚を体でつかめてうれしいと思うんです。
坊勢島に泊まる
この場所の中身
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