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この場所の物語
高速船で一時間ほど揺られて港に着くと、空の高いところでオロロン鳥の声がしているんですよね。天売島というのは、ウミガラスがこの国で唯一卵を産みにくる場所で、千鳥ケ浦の観察舎から崖を覗くと、海面から垂直に立ち上がる赤岩のあたりまで、無数の海鳥がふだんの暮らしをしている。漁の船と鳥たちが、ひとつの海をわけあって生きている島なんです。
「海の宇宙館」に立ち寄ると、この小さな島で海鳥と人がどう折り合ってきたかが、ていねいに展示されている。ネコの飼い方を町で決めた、というような話が、ちょっとふしぎで、でも納得もいくんです。天売ガヤ天丼やオロロン米といった、島の手のひらにのる食べものも、なんだかうれしい。
人の数が少ないぶん、夜は波と風の音しか聞こえなくて、しばらく滞在していると、自分の予定表のほうがすこしずつ静かになっていく。日本海に浮かぶ小さな島で、海鳥と並んで季節を過ごすというのは、ふだんの場所ではちょっと経験できないことだと思うんです。
天売島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 天売島海鳥繁殖地
- 暑寒別天売焼尻
- 天売島
文化財
自然公園
離島