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この場所の物語
青いレモンやライムの木が、花崗岩のなだらかな丘陵にぽつぽつと続いていて、瀬戸内海の光がそこに落ちている。芸予諸島の北の端っこ、弓削・佐島・生名・岩城の四島が橋で繋がっていて、生名島の向こうに広島の因島がすぐ見える、というぐあいの島々なんですよ。県境がここでは生活圏の線になっていない、というのが、歩いてみるとよくわかる。
積善山に登ると岩城島の桜の名所が見渡せて、ふもとに降りれば祥雲寺観音堂や亀居八幡神社のような古い堂宇が、ふだんの集落のなかに馴染んで残っているんです。海苔養殖や蛸壺漁、定置網の鯛、はっさくやみかんといった仕事の手つきが、いまも島の時間をつくっているんだなあ、と思う。
宿はインランド・シー・リゾート・フェスパが弓削島の丘の上にあって、海辺には菰隠温泉もある。本土からは船で渡るしかない、というすこし不便なところが、この島を島のままにしているのかもしれません。長く滞在しても、行き来する拠点のひとつにしても、たまに訪ねるだけでも、それぞれにちがう距離感でこの静けさを受けとれる、というのがいいんですよね。
生名島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 瀬戸内海
自然公園