image · island × stay (proxy)
この場所の物語
高速船が師崎の岸を離れて十分ほどで、もう篠島の漁港の匂いがしてくるんですよね。三河湾に浮かぶ小さな島なのに、神明神社が伊勢神宮の古材で二十年ごとに建て替えられていたり、おんべ鯛の奉納が続いていたり、ふだんの暮らしと神事がそのまま地続きになっている。万葉集に詠まれた塩見の丘や、義良親王が掘ったという帝井のあたりを歩いていると、島の時間の積み重なりが足の裏から伝わってくる気がします。
さんさんビーチの渚はゆるい弧を描いて長く続いていて、朝のうちに散歩して、午後はノートを開く、そんな数日の過ごし方が似合うんです。シラスやトラフグ、干鯛、ワカメといった海のものが食卓にふつうに並ぶのも、漁船と造船所が今も働いている島だからで、自炊しながらしばらく滞在してみたくなる。河和や師崎からの便が一日に何度もあるから、名古屋方面の用事と行き来しながら拠点のひとつにしてもいい、というぐあいの距離感もうれしい。
夕方になると、西の海に落ちる陽が島の輪郭を縁取って、「東海の松島」と呼ばれる属島たちが影絵みたいに浮かびます。古墳や貝塚の出る島で、知多四国霊場の医徳院や正法禅寺を巡る人の足音もある。海外から来た人にとっては、伊勢神宮と結ばれた小島という固有のかたちが、たぶんいちばん心に残るんだろうなあと思います。
篠島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 羽豆神社の社叢
- 三河湾
- 大井
- 師崎
- 篠島
文化財
自然公園
漁港・港
離島