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この場所の物語
フェリーが石間港に着くまで七分ほど、佐伯湾の水面はすぐそこにあって、ひょうたんの形をした島の輪郭がゆっくり近づいてくる。堀切船着場のあたりが島のまんなかで、大入島食彩館や地域コミュニティセンターがぽつぽつと並んでいるんですよね。遠見山から見おろせば、漁港の塩ケ谷や片神の灯りが、ふだんの暮らしのまま続いているのがわかります。
海の家あじものやまももジャムや、大入島オイスターと呼ばれる牡蠣のこと、それから佐伯チリメンやごまだしのこと、島の産品にはひとつずつ作り手の顔がついている感じがして、いいなあと思うんです。普該庵の数珠繰りやトンド火まつりみたいな行事がいまも続いているのも、神武天皇東征の伝説や東島古墳の話と地続きで、ちょっとふしぎな時間の積み重なり方をしている。
カンガルー広場のあたりでぼんやり海を眺めて、循環道路をコミュニティバスで一周してみる、そんな過ごし方が似合う島なんです。日豊海岸国定公園に指定された一角の岩肌や、伊能忠敬がここを測量したという記録のことを思い出すと、本土から七百メートルの海の向こうにある場所が、ずいぶん遠くまでつながっているように感じられます。
大入島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 日豊海岸
- 塩ケ谷
- 片神
- 大入島
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離島