image · island × stay (proxy)
この場所の物語
渡船で三分、片道二、三百円で渡れてしまう小さな島が、的矢湾の奥にぽつんと浮かんでいるんですよね。周囲七キロほどの渡鹿野島は、江戸時代には菱垣廻船や樽廻船の風待港として栄え、波の穏やかな西側がふだんから船を守ってきた場所なんです。八重垣神社の天王祭が、今もこの島の信仰の芯になっているのが、なんだかいいなあと思います。
わたかのパールビーチのスペイン風休憩所、丘の上から湾を見下ろす渡鹿野園地、そして島内三軒の宿が引いている磯部わたかの温泉。ぐるりと歩けてしまうくらいの島に、ふだんの暮らしに必要なものがちゃんと点在しているのが、すこしふしぎなぐあいなんです。
風待港から遊廓街、映画『唐人お吉』の撮影地、谷崎潤一郎の墨跡まで、いくつもの時間の層がうっすら残っていて、今は静かな空気のなかにその面影が沈んでいる。鵜方駅からバスと渡船で着いてしまえる近さなのに、別の時間の島に来てしまったみたいで、しばらく逗留して読んだり書いたりしてみたくなる、そんな手触りのある場所なんですよね。
渡鹿野島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 伊勢志摩
- 安乗
- 国府
- 相差
- 渡鹿野島
自然公園
漁港・港
離島