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この場所の物語
福田港にフェリーが着くと、瀬戸内の風と一緒に、すこしふしぎな歴史の気配が降りてくるんです。芸予諸島の北のはずれに浮かぶ百島は、室町のころ村上水軍の根拠地で、明治以降は海外への移民を多く送り出した島。海の道の真ん中で、人がずっと行ったり来たりしてきた場所なんだなあ、と思います。
萬松山西林寺の静かなたたずまいや、菅原道真の伝説をもつ天満宮を歩いていくと、ふだんの生活の音と、お弓神事のような古い時間とが、おなじ道の上にあることに気づきます。自然海浜保全地区に指定された海岸線は、観光地らしい派手さがなく、ただ波が寄せているだけ。
尾道港と常石港、その両方からフェリーで通えるという、すこし変わった距離感もいいんですよね。仕事を持ち込んで何日か机を置いてみる、何度も季節を変えて通ってみる、はじめての日本の海をここから覗いてみる――どの近づき方でも、島はおなじ顔で迎えてくれそうな気がします。
百島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 瓢箪島
- 瀬戸内海
- 百島
文化財
自然公園
離島