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この場所の物語
柑橘畑の斜面と、海から立ち上る造船のクレーン。芸予諸島の真ん中にあるこの島は、ふだんの暮らしの音と、瀬戸内のおだやかな海面が、ずっと並んで続いているんですよね。竹原や安芸津、今治からフェリーで渡るしかなくて、その「船でしか着けない」というぐあいが、島の輪郭をやさしく守っているように思います。
木江の古い町並みを歩くと、かつての海運の気配がそのまま残っていて、大望月邸の資料には、海賊衆や塩づくりの記憶がしずかに置かれている。中世から続く櫂伝馬競漕のような行事もあって、人の少ない島でも、暮らしの芯はちゃんと太いんだなあ、と感じます。
夕方、きのえ温泉や薬研谷温泉の湯から海を眺めていると、丘陵の柑橘畑と入江の集落が、ひとつの風景にまとまっていくんです。すこし長く居ると、島での仕事や買い物のリズムが自然と身についていきそうで、何度も通うのにも、はじめて訪れるのにも、ちょうどいい島だなあ、と思うんですよね。
大崎上島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 瀬戸内海
- 大崎上島
自然公園
離島