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この場所の物語
伊勢湾の口にぽつんと浮かぶ島へ、鳥羽の港から定期船に揺られて小一時間ほど。灯明山を背にして漁港のまわりに家が寄り添い、坂道と路地がそのまま暮らしの動線になっているんです。八代神社にはずいぶん古い神宝が眠っていて、元旦未明のゲーター祭りが今もつづいているというのが、なんだかすごいことだなあと思うんですよね。
島を一周する遊歩道を歩いていくと、南のほうにカルスト地形がひろがっていて、神島灯台のしろい姿に出会う。『潮騒』の舞台になった島だと知って訪れる人もいるけれど、ふだんの島は、イセエビやアワビ、ワカメを揚げる漁師町のしずけさのほうがずっと濃い。
しばらく逗留してみたい人には、定期船の時刻にあわせた一日の組み立てが、自然と身についていくぐあいがおもしろい。拠点のひとつとして通うなら、伊良湖からの船もあるので、本土との行き来は思ったより軽やかなんです。遠くから来た人にとっては、コトオサメのような暦の行事がいまも生きている島の手触りが、たぶんいちばん忘れがたい。
神島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 伊勢志摩
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