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この場所の物語
呼子港から船に乗り、さらに名護屋港で乗り継いで、玄界灘の上をゆっくり進んでいくんですよね。馬渡島という佐賀県の西の端っこにある島は、ふだんの暮らしから少し離れたところに、ぽつんと浮かんでいる。漁港の匂いと、潮の音と、それから海風が、いっぺんに迎えてくれるような島なんです。
馬渡島カトリック教会は、平戸の紐差教会から移されてきたものだそうで、隠れキリシタンの時代の記憶を、いまも静かに伝えている。神道も仏教もカトリックも、ひとつの島のなかで並んで暮らしている、というのが、なんだかすこし、ふしぎなんですよね。遣隋使や遣唐使が休んでいったという話も、海を眺めているとなんとなく、本当のことに思えてくる。
番所ノ辻まで登ると、狼煙台の跡があって、まわりに海がぐるりと広がっている。船で渡る時間も、信仰が重なって暮らしている景色も、長く滞在してこそ馴染んでくるものだろうし、何度か通って肌で覚えるのもいい。遠くから来た人にとっては、日本のなかにこういう島があるのか、と思わせる場所なんだと思います。
馬渡島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 玄海
- 馬渡島
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