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この場所の物語
加茂湖のカキ筏が朝の汽水面にぽつぽつ並んでいて、その向こうに大佐渡山地の稜線が見える。新潟の港からジェットフォイルで一時間ほど、思っていたよりずっと近いんですよね。S字に曲がったこの島には、北の断崖が続く尖閣湾と、南のなだらかな丘陵に自生するみかんや茶が、ひとつの輪郭のなかに同居しているんです。
国中平野の水田を抜けていくと、宿根木の板壁の集落や妙宣寺の五重塔があらわれて、ふだんの暮らしの延長に古いものが置かれているぐあいがいいなあ、と思う。順徳天皇や世阿弥が流された土地だからか、能舞台がほうぼうの集落に残っていて、薪能や鬼太鼓がいまも続いているそうです。
天領として栄えた相川の鉱山町は、文化的景観として丸ごと残っていて、坂道や石垣をたどっているだけで一日が過ぎてしまう。佐渡味噌やいごねり、しんこ餅といった食べものが台所にあるような島で、すこし長く居て、自炊しながら歩きまわるのに向いている場所なんだと思います。
佐渡島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 佐渡弥彦米山
- 佐渡島
自然公園
離島