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この場所の物語
イカやホッケを揚げる漁船の音が、朝の港でゆっくりと響いているんでしょうね。江差から北西の海に浮かぶこの島は、ウニやアワビを磯から獲る暮らしが、いまもふだんの仕事として続いているんです。漁の島、というひとことで括れない、地形と仕事が地続きになっている感じがいいなあ、と思うんですよね。
1993年の南西沖地震からの復興を経て、防災の先進地として知られるようになった土地でもあって、青苗の記憶が島の輪郭にそっと織り込まれている。長く居れば、その共助のぐあいが、ふだんの挨拶や物のやりとりの中に滲んでいるのを感じるはずなんです。
島の西側には神威脇温泉があって、漁を終えた人たちの湯にまじって、自分も一日を流していくような時間がある。函館や丘珠から飛行機が通い、江差からはフェリーが結ぶ。奥尻ムーンライトマラソンの夜には、月明かりの下で島の輪郭を歩くように走る人たちがいるそうで、遠くから訪ねた人にも、島のかたちが体に入ってくるんじゃないかな、と思うんです。
奥尻島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 奥尻島
離島