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この場所の物語
牟岐漁港から連絡船で十五分ほど揺られると、台地のような小さな島に着くんですよね。出羽島というその場所には、江戸の後ろの頃から鰹漁で栄えた漁家が、規模も形をそろえて並んでいて、いまも人が住みつづける景色になっている。重要伝統的建造物群保存地区、と聞くと身構えてしまうのだけど、歩いてみるとふだんの生活の音や洗濯物がちゃんと混ざっていて、なんだかほっとするんです。
島の高いところには出羽島灯台があって、ここから四国山脈や紀州、室戸、それから太平洋がぐるりと見えるそうです。大池のシラタマモ自生地は国の天然記念物で、こんな小さな池に稀少な植物がしずかに残っているのが、すこしふしぎな気持ちにさせてくれる。観栄寺や漁村センターをのぞきながら路地をたどっていると、島の暮らしの輪郭がだんだん見えてくる。
連絡船は一日に六往復。これくらいの本数だと、滞在の予定もおのずとゆっくり組み立てることになるし、何日か通ううちに島そうめんやレンコダイのことを覚えていくのも、たのしい時間の使い方だと思うんです。遠くから訪ねてきた人にも、ここでしか触れられない景色がちゃんと残っている、そういう島なんですよね。
出羽島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 牟岐町出羽島
- 出羽島大池のシラタマモ自生地
- 室戸阿南海岸
- 出羽島
文化財
自然公園
離島