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この場所の物語
湊港から定期船で八分ほど、玄界灘にぽつんと浮かぶ島があるんです。神集島というその名前は、関ヶ原のころ肥前の大名たちがここに集まったことから来ていて、もっとさかのぼれば遣新羅使が停泊した海でもあった。古代の外交の中継地が、今はちいさな漁村になっているというのは、ちょっとふしぎな感じがします。
砂嘴の先にある住吉神社には、蒙古襲来のときの碇石がいまも残っていて、海上の安全を祈ってきた島の人たちの暮らしが、そのまま続いているんですよね。北の方には鬼塚古墳群があって、海岸沿いにはハマユウの群落が二百四十メートルほど。玄武岩の台地がなだらかに傾いて、その先に海が広がっている。
神集島漁港の周りには、ふだんの漁の音と船の出入りがあるだけで、玄海国定公園のなかでも、ずいぶんと人の少ない島だと思います。八分の船旅で着くのに、ここまで遠くに来た気持ちになる。たまに通って島の時間を覚えてもいいし、しばらく留まって古墳やハマユウのある道を歩いてもいい。海の向こうから来た人にとっては、日本という国のいちばん古い層に、するりと触れられる場所なんじゃないかなあ。
神集島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 玄海
- 神集島
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