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この場所の物語
急な坂に積まれた石垣のあいだを、細い路地が縫っていく。男木島という小さな島は、平らな場所がほとんどなくて、家と家がぴったり寄り添うように建っているんですよね。フェリーが一日に六便、高松港から四十分ほどかけて運んでくれる、その距離感がちょうどいい。
男木港に降りると、サワラやタコをあげる男木漁港の気配がすぐそばにあって、ふだんの暮らしの音が島ぜんぶに行き渡っているのがわかる。「コウリョク」と呼ばれる助け合いの文化が、急な傾斜地での営みを長いあいだ支えてきたんだなあ、と思う。
島の北のほうへ歩いていくと、灯台資料館のあたりから遊歩道がのびていて、まわりには水仙がびっしり植えられている。クロマツ林に覆われた溶岩台地のうえを、すこしずつ高さを変えながら歩くだけで、瀬戸内の海と空のあいだに自分が浮かんでいるような心持ちになる。短い滞在でも、しばらく通っても、ここに机を持ち込んでも、たぶんそれぞれにちがう手触りで島が応えてくれる。
男木島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 男木島灯台
- 男木島灯台
- 男木島灯台
- 瀬戸内海
- 男木島
文化財
自然公園
離島