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桐生八木節まつり
樽を、叩く。 桐生八木節まつり。八月、町じゅうで八木節が鳴る。空の樽を太鼓代わりに叩き、歌い、踊る。北関東の、土着のリズム。 桐生は、織物の町。「西の西陣、東の桐生」。機屋が栄え、…
樽を、叩く。
桐生八木節まつり。八月、町じゅうで八木節が鳴る。空の樽を太鼓代わりに叩き、歌い、踊る。北関東の、土着のリズム。
桐生は、織物の町。「西の西陣、東の桐生」。機屋が栄え、人が集まり、祭りもにぎわった。糸と布で、町ができた。
八木節は、節が単純。誰でも、すぐ踊れる。櫓を囲み、輪になり、同じ振りをくり返す。見ている人も、いつのまにか手が動く。
樽の音が、夜に響く。
素朴で、力強い。洗練とは、ちがう。土の匂いがする祭り。織物の町が、夏に、いっせいに踊る。
鋸屋根の工場が、いまも空に向かって並んでいるんですよね。奈良の時代から絹を織りつづけてきた桐生という町は、その歴史を博物館にしまいこまず、ふだんの街並みのなかにそのまま置いておく、そういうぐあいの場所なんです。
桐生織物参考館『紫』では、旧工場の空気ごと残して、藍染めや手織りの体験ができるようになっていて、工芸を「見る」より「さわる」ほうに開いているのがいいなあと思います。大川美術館には松本竣介をはじめとする日本近代洋画のコレクションがあって、織物の町にこれだけの絵が集まっているというのが、すこしふしぎでうれしい。
桐生川沿いの盆地に広がる市街地は、わたらせ渓谷線の桐生駅を起点に歩きやすく、国登録有形文化財が街のあちこちにひっそりと残っています。ソースカツ丼やおきりこみといった食べものも、観光用に整えられた顔ではなく、ふだんの暮らしのなかにあるものとして出てくるから、滞在が長くなるほど、この町のことがすこしずつわかってくる気がするんです。
群馬県桐生市に泊まる
この地に重なるもの
- 桐生市桐生新町
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- 天満宮
- 彦部家住宅(群馬県桐生市広沢町)
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