3件の予定
日本のふるさと遠野まつり
遠野は、日本の農村がどんな姿をしていたかを、いまも体に持っている土地だ。 柳田國男が『遠野物語』に書き記した119の話は、この盆地の山と川と集落から集められた。 カッパ、座敷わ…
遠野は、日本の農村がどんな姿をしていたかを、いまも体に持っている土地だ。
柳田國男が『遠野物語』に書き記した119の話は、この盆地の山と川と集落から集められた。
カッパ、座敷わらし、神隠し。異界との境が、日常のすぐそばにあった世界。
遠野まつりは、そういう土地で毎年9月に開かれる。
市街地と遠野郷八幡宮を会場に、60を超える郷土芸能団体が集まる。
しし踊り、南部神楽、田植え踊り、剣舞。農村が神に捧げてきたものが、一日に集まる。
見るだけではなく、一緒に踊れる団体もある。
遠野には、もう一つの日本がある。
岩手・遠野 農家民泊
河童が出る場所で、泊まる。 岩手・遠野。柳田國男が「遠野物語」を書いた場所。日本の民話と伝承が最も濃く残る地域。 農家民泊では、遠野の農家に泊まる。曲り家という、馬と人が同じ屋…
河童が出る場所で、泊まる。
岩手・遠野。柳田國男が「遠野物語」を書いた場所。日本の民話と伝承が最も濃く残る地域。
農家民泊では、遠野の農家に泊まる。曲り家という、馬と人が同じ屋根の下に暮らしてきた建築に泊まれる場所もある。
夜は暗い。山に囲まれた盆地の夜は、都市とは別物だ。その暗さの中に、遠野の伝承が生きている。
「遠野物語」を読んだことがある人は、ぜひ来てほしい。
読んだことがない人も、来てから読むと、別の書物になる。
農作業体験も、川の体験も、曲り家の見学も、全部できる。でも一番大事なのは、遠野の夜を体感することかもしれない。
ここの夜は、何かが出てきそうな気がする。
たぶん、それでいい。
早池峰神楽
山の神に、捧げる舞。 早池峰神楽。岩手、早池峰山のふもと。山岳信仰とともに、五百年以上続く。ユネスコ無形文化遺産。 二つの集落が、それぞれの神楽を守る。大償と、岳。同じ山を仰ぎ、別…
山の神に、捧げる舞。
早池峰神楽。岩手、早池峰山のふもと。山岳信仰とともに、五百年以上続く。ユネスコ無形文化遺産。
二つの集落が、それぞれの神楽を守る。大償と、岳。同じ山を仰ぎ、別の流儀で舞う。互いに、混ざらない。
面が、古い。鬼の面、神の面。煤で黒くなった木の面を、代々、付け替えながら使う。
激しい舞だ。跳ね、回り、床を踏み鳴らす。神を、呼ぶように。
山が、近い。
舞台の外に、早池峰の稜線が見える。神楽は、山に向かって舞われる。観客のためではなく、山のために。だから、よそ者が見ても、どこか、よそよそしい。それが、いい。
猿ヶ石川の流域に、霧がおりている。そういう朝に、遠野盆地はいちばん遠野らしい顔をしていると思うんです。早池峰の山すそから六角牛山のほうへ、視線をゆっくり動かすと、田んぼと集落と、古い茅葺きの家の輪郭が、ひとつながりの絵のように並んでいて、「あ、ここは柳田國男が歩いたところだ」と、ふだんの景色のなかで気がつく。
遠野市立博物館に入ると、河童や座敷童子の話が、展示ケースの向こうではなく、もっと手前にあるものとして迫ってくる感じがあって、それがちょっとおもしろいんですよね。民話というのは、ここでは「昔のもの」ではなく、暮らしの地層のいちばん上のほうにまだ残っているものなんだなあ、と。とおの昔話村でも、遠野城下町資料館でも、そういう重なりを、すこしずつ違う角度で受け取れるんです。
遠野ホップを使ったビールが地元で飲めることや、ジンギスカンがふだんの食卓にある町だということも、ここの暮らしの手触りとしてちゃんとある。永岡温泉は、観光地らしい賑わいとは少し離れたところにひっそりあって、そういう場所が一つあるだけで、長く滞在する日々の組み立て方が変わってくる。遠野という地名を、地図ではなく、体で覚えていく感じ、いいなあと思います。
岩手県遠野市に泊まる
この地に重なるもの
- 遠野 荒川高原牧場 土淵山口集落
- 綾織新田遺跡
- 鍋倉城跡
- 旧菊池家住宅(旧所在 岩手県遠野市小友町)
- 旧千葉家住宅(岩手県遠野市綾織町)
- 旧千葉家住宅(岩手県遠野市綾織町)
- 旧千葉家住宅(岩手県遠野市綾織町)
- 旧千葉家住宅(岩手県遠野市綾織町)
- 旧千葉家住宅(岩手県遠野市綾織町)
- 早池峰
- 永岡温泉
- 薬師岳
- 六角牛山
- 遠野
- 宮守
- 岩手上郷
- 岩手二日町
- 岩根橋
- 平倉
- 柏木平
- 綾織
- 荒谷前
- 足ヶ瀬
- 青笹
- 鱒沢