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伊万里トンテントン祭り
神輿と山車が、ぶつかる。 伊万里トンテントン祭り。十月、荒神輿と団車が、激しくぶつかり合う。日本三大喧嘩祭りの、ひとつ。 トンテントン、という太鼓の音が、名の由来。その音に合わせ、…
神輿と山車が、ぶつかる。
伊万里トンテントン祭り。十月、荒神輿と団車が、激しくぶつかり合う。日本三大喧嘩祭りの、ひとつ。
トンテントン、という太鼓の音が、名の由来。その音に合わせ、男たちが神輿と団車を担ぎ、突進する。組み合い、押し合い、川へなだれ込む。
最後は、川の合戦。両者が、伊万里川に落ち、水中で組み合う。勝負がつくまで、揉み合う。びしょ濡れの男たちが、歓声をあげる。
焼き物の町の、荒い祭り。
伊万里焼の、繊細な美とは対照的。荒々しく、勇壮。同じ町が、両方を持っている。静と動。秋の、ぶつかり合う三日間。
大川内山の窯元が並ぶ路地を歩いていると、石畳の隙間から磁器を焼く記憶みたいなものが、ふわっと漂ってくる気がするんですよね。鍋島藩窯跡として国の史跡に指定されたこの谷あいの集落は、いまも現役の窯元たちが仕事をしていて、ふだんの暮らしと工芸が、ちゃんと地続きになっているんです。
伊万里湾に向かって丘陵が落ちていくこの地形は、海と山を行き来するのがあたりまえの土地で、波多津の漁港では車えびが水揚げされ、炭山棚田では梨や巨峰ぶどうが実る。そういう食のたしかさが、長くいればいるほど、じわじわと体にしみてくるんです。
伊万里トンテントン祭りや鍋島藩窯秋祭りのような祭事が年間を通じて続いているのも、この土地のいいところで、暮らしの節目節目に、ちゃんとにぎわいがある。江戸時代に磁器の積出港として栄えた記憶が、いまも祭りや窯の煙の中に、すこし残っているんだなあ、と思います。
佐賀県伊万里市に泊まる
この地に重なるもの
- 大川内鍋島窯跡
- 田嶋神社本殿
- 玄海
- 伊万里
- 伊万里
- 川東
- 久原
- 鳴石
- 里
- 楠久
- 浦ノ崎
- 東山代
- 福島口
- 金武
- 波瀬
- 上伊万里
- 大川野
- 桃川
- 肥前長野
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- 波多津