ONSEN 兵庫県
城崎温泉
Kinosaki Onsen
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温泉

下駄の音が、からころと川沿いに響いていくんです。大谿川の柳並木のあいだを、浴衣すがたのひとたちがゆっくり歩く。それが城崎温泉のふだんの景色なんですよ。ここでは浴衣が「よそゆき」ではなくて、まちを歩くための正装みたいなもので、そのふしぎなルールがまち全体をひとつの大きな湯屋にしているんだなあ。

七つの外湯をめぐって浸かるたびに、すこしずつ体の力が抜けて、歩く速度がゆるくなっていくのを感じるんです。一の湯は江戸の頃に「海内第一」と呼ばれたという筆頭格で、志賀直哉がこのまちで静かに自分を見つめた話も、どこかでつながっている気がします。

長く泊まるには観光地としてのにぎわいがすこし近いけれど、逆に訪日のひとにとっては木造三階建ての旅館が並ぶ通りそのものが、日本の温泉の原型として腑に落ちやすい場所なんですよ。多拠点の暮らしにはちょっと華やかすぎるかもしれない、でもときどき帰ってきたくなる、そういう距離感のまちなんです。

基本情報
所在兵庫県

兵庫県豊岡市にある平安時代以前から知られる由緒ある温泉地。江戸時代に「海内第一泉」と呼ばれ、有馬温泉・湯村温泉とともに兵庫県を代表する温泉である。7つの外湯めぐりと浴衣姿での散策が特徴で、木造3階建ての旅館が並ぶ風情ある温泉街を形成している。

地図
歴史
629年開湯伝説, 717年道智上人, 江戸時代西の関脇, 1925年北但馬地震, 志賀直哉『城の崎にて』, 桂小五郎逃亡地
アクセス
城崎温泉駅が温泉街の玄関口。駅前にさとの湯と足湯がある。
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