ONSEN 長崎県
雲仙温泉
Unzen Onsen
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温泉

硫黄のにおいが、ふわっと足もとから立ちのぼってくるんです。地面のあちこちから白い湯気が噴き出していて、ここは「雲仙地獄」と呼ばれる場所のすぐそばなんだなあ、と歩きながら気づく。七百年代に行基が開いたという古い湯の記憶が、温泉神社のあたりにひっそり残っています。

小地獄温泉館は吉田松陰も浸かったと伝わる湯治場で、からだをあずけるとき、ふしぎと時間がゆっくりほどけていくんです。標高があるぶん空気がすこしひんやりしていて、長く泊まるなら夏がちょうどいい、と昔の外国人たちも感じたのでしょう。

ただ、ふだんの暮らしの拠点にするには街との距離がすこしあって、買い物や移動にはそれなりの覚悟がいります。訪日の旅人にとっては、キリシタン殉教の歴史や日本最初の国立公園という来歴が、ほかの温泉地にはない固有の物語になるんですよ。

観光としての見どころはたっぷりあるけれど、静かにこもるというよりは、地獄をめぐり、湯に浸かり、また歩く、そういう動きのある滞在がここには似合うんだなあ。

基本情報
所在長崎県

長崎県雲仙市にある標高700メートルの温泉地。キリシタン殉教悲史の舞台であり、日本初の国立公園に指定された世界的に有名な温泉保養地。

地図
歴史
行基による開創701年, 温泉山満明寺, 延暦湯1653年, キリシタン殉教, シーボルト紹介, 明治期外国人避暑地, 昭和9年国立公園指定
アクセス
長崎港から諫早経由で島原鉄道利用、現在は路線バスで長崎と結ばれている。島鉄バスセンターから仁田峠行き乗合タクシー運行。
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