ONSEN 和歌山県
湯の峰温泉
Yunomine Onsen
TIER2
温泉

湯気のむこうに、ちいさな谷がある。谷の両岸に十数軒の宿が寄り添うように並んでいて、その真ん中を川が流れているんです。湯の峰温泉というのは、そういう場所なんですよ。四世紀からここに湯が湧いていたというから、もう「古い」を通り越して、土地そのものが湯でできているような気がしてくるんだなあ。

つぼ湯に浸かると、一日に何度も湯の色が変わるという話があって、ほんとうかどうかは自分の目で確かめるしかないんです。湯筒では源泉のそばで卵や野菜を茹でる人がいて、ふだんの台所みたいな顔をした温泉がそこにある。東光寺には湯の花が積もったまま祀られている薬師如来がいて、信仰と湯治がわけられないまま続いてきた時間を感じます。

長く泊まるなら、この谷の静けさはちょっとした生活になるし、歩くたびに熊野への古い道とつながっていく感覚がうれしい。訪日の方にとっては、温泉としてはじめて世界遺産になった場所という、ほかにない固有の物語がここにあるんですよ。

基本情報
所在和歌山県

和歌山県田辺市本宮町の熊野三山参詣道沿いにある、4世紀創設の日本最古の温泉。熊野詣の旅人の湯垢離と休息の場として古くから知られ、2004年に温泉として初めて世界遺産に登録された。

地図
歴史
4世紀発見, 大阿刀足尼, 熊野御幸, 湯垢離, 小栗判官伝説, 一遍上人, 中世説経節, 世界遺産登録, 日本最古の温泉
アクセス
紀勢本線新宮駅からバスで約60分。近鉄大和八木駅からバスで約5時間20分。
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