魚介の料理
和歌山県 那智勝浦町
勝浦の生まぐろ
さちとあじ · FOOD & DRINK
延縄で獲った鮪を凍らせずに水揚げする。港の朝の競りに合わせて食堂が開く。
この場所の物語
凍らせない、というのは、しないことの積み重ねでした。釣った鮪は1本ずつ活け締めにして、船の中では凍らせずに、氷の温度あたりで冷やしておきます。だから、色も食感も落ちないんですよ。和歌山県の那智勝浦で揚がるものです。
何十キロにもなる幹の縄から、たくさんの釣り針を垂らします。鯵や鰯、鯖、烏賊を一匹ずつ餌に付けて、鮪を釣り上げる。これを、延縄という漁と呼ぶんですよ。勝浦の漁場は港から近いので、揚がるまでの時間が短くて済みます。市場では、朝のうちから入札の形で競りが行われます。
旬は1月から5月で、なかでも12月から2月にかけての寒い時期は、脂ののりが違うそうです。凍らせないと決めたぶん、時間との勝負になります。冷やすだけで、凍らせたりはしません。足すのではなく、しないことを積み重ねた末に残る鮮度でした。港が近いという地の利が、そのまま味の話になっています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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