魚介の料理
茨城県 行方市
うなぎの帆引き煮
さちとあじ · FOOD & DRINK
湖の鰻を割かずに煮る。帆で網を引いた漁の名が付いている。
この場所の物語
無くなった帆を、笹の葉で立てているんですよ。帆引き船というのは、霞ヶ浦で使われていた漁の船です。凧の原理を使って、大きな帆に風を受けていきます。そうして船を横へ流しながら、水中の網を引くわけです。白魚や公魚を獲るための漁でした。
網を人が引くのではなく、風のほうに引かせています。白い帆を広げた船が何十隻も浮かぶ様子は、この湖の名物だったそうです。1965年から1970年ごろに、漁はトロール船へ移りました。それが1971年、こんどは観光の船として戻ってきたんですよ。料理のほうは、獲れすぎた鰻を凍らせておくところから始まります。
急な客が来たときに、手早く出せるように考えられたものです。酒を煮立てて鰻を入れ、砂糖と醤油で煮上げていきます。汁が半分になったら鰻を取り出して、残りを煮詰めてかけます。皿には、帆に見立てた笹の葉を添えるんですよ。割かずに煮るので、鰻がまるごと横たわっています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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