3件の予定
角館 武家屋敷のしだれ桜
黒い塀の上から、桜が垂れている。 角館、武家屋敷通り。江戸の町割りが、そのまま残る。黒板塀のあいだに、しだれ桜が四百本。うち百六十本が、国の天然記念物。三百年前、京都から嫁いだ娘が…
黒い塀の上から、桜が垂れている。
角館、武家屋敷通り。江戸の町割りが、そのまま残る。黒板塀のあいだに、しだれ桜が四百本。うち百六十本が、国の天然記念物。三百年前、京都から嫁いだ娘が持ってきた苗が始まり、と伝わる。
ソメイヨシノの華やぎとはちがう。枝が低くしだれて、花が地面の近くで揺れる。黒と桃色の対比が、武家町の静けさを際立たせる。風が吹くと、塀ぞいに花のれんが揺れる。手を伸ばせば、届く高さ。
みちのくの小京都、と呼ばれる。桜は、京から来た記憶なのかもしれない。三百年前の里心が、いまも花をつける。
塀の内側では、いまも人が暮らしている。見せるための桜ではなく、暮らしの桜。庭先の、ふだんの春。観光客が去った夕方、町はまた静かになる。
角館・樺細工体験
桜の皮が、宝になる。 角館。みちのくの小京都とよばれる、武家屋敷のまち。ここに、桜の樹皮をつかう不思議な工芸がある。樺細工。 山桜の皮を、磨く。光沢が、しだいに深まる。茶筒に、…
桜の皮が、宝になる。
角館。みちのくの小京都とよばれる、武家屋敷のまち。ここに、桜の樹皮をつかう不思議な工芸がある。樺細工。
山桜の皮を、磨く。光沢が、しだいに深まる。茶筒に、文箱に、桜の肌が宿る。
つかうほどに、つやが出る。使い手とともに、年をかさねていく道具。
散る桜ではなく、のこる桜。角館の人は、花のあとの皮にも、美を見いだした。
角館祭りのやま行事
9月7日から9日。 みちのくの小京都、角館が、三日間だけ荒ぶる。 武家屋敷の黒板塀の町を、 歌舞伎人形を飾った曳山が練り歩く。 おやま囃子に、手踊り。 そして夜。 曳山同士が道で…
9月7日から9日。
みちのくの小京都、角館が、三日間だけ荒ぶる。
武家屋敷の黒板塀の町を、
歌舞伎人形を飾った曳山が練り歩く。
おやま囃子に、手踊り。
そして夜。
曳山同士が道で出会うと、交渉が始まる。
どちらが道を譲るか。
決裂すれば「やまぶっつけ」。
山車を正面からぶつけ合う。
始まりは江戸の昔、神明社と成就院薬師堂の祭礼。
国の重要無形民俗文化財で、
ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」のひとつ。
昼の角館は、しだれ桜と武家屋敷の静かな町。
その同じ通りが、夜は木と木のぶつかる音と歓声に変わる。
曳山を出すのは十八の丁内。
人形は毎年新調され、題材は歌舞伎の名場面。
昼は神明社への参拝、夜は道を張る側との交渉。
激突は、深夜に及ぶこともある。
宿は角館の町なかに少ない。
田沢湖や大曲まで広げて、早めに押さえる。
桜の春だけが、角館ではない。
9月の三日間を知る人は、まだ少ない。
乳頭温泉郷の湯屋は、奥へ奥へと入っていくほど、ふだんの自分からすこし遠ざかっていく感じがするんですよね。鶴の湯や蟹場温泉が点在する山の奥、田沢湖線の駅を降りてバスを乗り継いで、ようやくたどり着く場所に、ちゃんと湯が湧いている。その「遠さ」が、この土地の正直なところだと思うんです。
角館に出ると、景色がぱっと変わって、武家屋敷通りの石黒家や樺細工の店が、ふつうに町の中に立っている。樺細工は200年ほど続く手仕事で、桜の皮を使った工芸品が、観光土産というよりも暮らしの道具として棚に並んでいる。秋田新幹線で東京からもアクセスできるのに、どこかちゃんと「遠くへ来た」という実感が残るのは、この町のつくりが、見せるためではなく、住むために積み重なってきたからかもしれない。
田沢湖は、湖畔から秋田駒ヶ岳を望むと、水の深さと山の高さが一枚の絵のように重なって、しばらくその場から動けなくなることがある。大村美術館のカフェでラリックのガラスを横目にコーヒーを飲んで、また湖へ戻る、そんな半日の使い方ができる場所でもある。PC一台で仕事をしながら長く滞在してみたいと思う人にも、上桧木内の紙風船上げや抱返り渓谷の紅葉を目当てに季節を決めて来る人にも、この土地は同じ顔で、でも少しずつちがう奥行きを見せてくれるんです。
秋田県仙北市に泊まる
この地に重なるもの
- 玉川温泉の北投石
- 仙北市角館
- 檜木内川堤(サクラ)
- 秋田駒ヶ岳高山植物帯
- 角館のシダレザクラ
- 岩橋家住宅(秋田県仙北市角館町東勝楽丁)
- 草彅家住宅(秋田県仙北郡田沢湖町)
- 草彅家住宅(秋田県仙北郡田沢湖町)
- 十和田八幡平
- 大釜温泉
- 妙乃湯温泉
- 蟹場がにば温泉
- 鶴の湯温泉
- 田沢湖高原温泉
- 夏瀬温泉
- 大深温泉
- 乳頭温泉
- 玉川温泉
- 後生掛温泉
- 駒ヶ岳
- 八幡平
- 大深岳
- 烏帽子岳
- 焼山
- 角館
- 角館
- 田沢湖
- 松葉
- 西明寺
- 上桧木内
- 八津
- 羽後中里
- 羽後長戸呂
- 左通
- 羽後太田
- 刺巻
- 戸沢
- 生田
- 神代